溝のほこり

『写真ドラマ』

この写真をジィーと見てから読んでください！

[溝のほこり］

私は溝だ。人は私が見えないのかな？

人の生活には無くてはならないものだけど、人は私をこれっぽっちも気にしてない！どころか、近所の人たちの溝掃除は嫌がられてるくらいだ。

我々は生活不要水だけ流しているでなく、雨水も雪も集め処理し水が溢れないように守っている！そんな事を人はわかっているのかな？

私が集めた水が川に流れて、海へ浄化される、そしてまた雨になり戻ってくる。その繰り返しで自然サイクル‥

ああーそろそろかな‥

皆は私が何も考えてないように見えるだろう。

私は毎日、天上にあるキラキラ光る星を眺めて生きているんだ！宝石のような星たち！そんな星をみてたら夢が芽生えた！それは溝が、龍のように天に昇って天の川になること。

少し恥ずかしいが本気だ！

私が天の川になって、七夕の日にしか渡れない織姫と彦星のために、今の天の川にとって代わり、私の細い溝を簡単に飛び越せるようにして、2人を会わせて幸せにしたい！伝説の悲劇を私が終わらせたいのだ！

‥そんなキラキラ輝く夢を見ながら、今日も溝の水をキラキラと‥いやチョロチョロと流し続けている、いつか全国の溝たちの　ほこり　を取り戻す為に、街の　ほこり　に咽びながら生活している。　はらた　けんじ

※もう一度、写真をジィーと眺めて見てください。‥そんな声が聞こえてくるでしょう。

(写真提供/Twitter友のSAさん↓↓↓)

最後まで、読んで頂き　ありがとうございました。

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