クラムボンは笑ったよ

見えないもの 根っこ、端っこにあるものを描きたい

鯉のカミングアウト

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「写真ドラマ」※写真提供Twitterとまと🍅さん

この写真をジィーと眺めてから読んで下さい 

『鯉のカミングアウト』

今日は、鯉の秘密を、あなた方に打ち明けるわ

 

私たち‥鯉の本当の姿は"着物"よ。しかも美しい振袖なの。えっ、今誰か笑った?

 

本当よ。現世では鯉の演じているだけなの。いつもはエサを求めて鯉ダンスしてグルグル池を回ってるけどね‥えっ?目が回らないかって?目が回るはずないよ。人からいつエサ貰えるか?それしか感知してい無いので平行感覚が冴えてくるくらいよ。あなたたちとは見てるとこが違うからご心配無用!おっと!話しが脱線したわね。 

 

さて本題にと‥その前になぜカミングアウトするのか言うね

 

それは人間はただ鯉にエサをやって楽しんでだけで‥なぜ私らがこの池に存在しているか本当の価値を分かって貰ってないからよ

 

ただエサだけやるだけの生き物‥まあ人間もそんな感じの人いるでしょうけど。それではあまりにも寂しい‥私らはそんな人生じゃない!

 

この地球に生きる全ての生き物は血が通っていることお忘れですか?

 

血が体を保ち温めてるから生きられる。地球の生きている物は全て温かいから生きられる。心もそうよ、温かいから生きられてる

 

えっ?そんな能書きより、鯉集団が振袖の着物ってなんだよ?って‥血の通っている鯉。私たちが存在する役目

 

それは‥私たちの存在はインスピレーションなの。人に色彩やデザインなんかの閃きを与えているのよ

 

あなた方が着ている服や着物は、私らから得たものなの‥にぶいわね

具体的に言うね、飛行機は鳥の飛び方をみて創られたのよ。蚊からヒントを得て創ったのが痛くない注射針。新幹線の先端にカワセミのくちばしをヒントにし空気抵抗は減少、騒音緩和することが出来た‥建築物も、全て人が独自に考えたものはこの世には無い!と言えるのよ

 

私らは、こうして生きているだけで人の無意識の閃きの中で生きてる。鯉の艶やかな色から閃いて、美しい着物、振袖となって血の通う人間の体を温め、心も温めている‥どう?気づいた‥

 

あなたにこんなこと言ったのは、周りの自然の恵みに気がついてほしいのよ。それをもっと活用したり、楽しんでほしいの。それに気づくだけで超幸福になれるから‥

ほら周りも物に目を向けてみて

そしたら私の存在の意味ももっと価値ある物になっていくわ

 

耳も澄ませて‥ほら水の音が‥エサがきた!

うふ、出遅れても大丈夫よ。私たちは調和を保って生きてるからみんなキチンと食べられるの

 

あっ!それから、もう一つ言い忘れてたものがあるわ

 

私ら鯉は実は"恋"なの、色んなものに思いこがれる‥"恋"すると綺麗で彩りが豊かになっていくのよ

 

今日は、それだけ言いたかった。いつも私らはあなたのそばにいるから 自然の中から私たちを見つけてみて‥

 

それじゃまた、他の違う場所で会いましょう‥

 

おしまい

 

※もう一度写真をジィーと眺めて見てください。鯉たちのそんな声が聞こえてくるでしょう

はらだ けんじ

 

『劇団パパのTwitterフォロワーの"とまと🍅"さん素敵な写真ありがとうございました』

季節外れの かき氷

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「写真ドラマ」

※この写真をジィーと眺めてから読んで下さい

“季節外れの かき氷”

こんなに可愛いアタシなのに全く人気がなくなった‥

皆んなは、かき氷って人気者って思ってるけど、あれは真夏だけ。

冬でも食べる人いるけどアレは特別なマニアだけで、みんな見向きしなくなる‥

涙が出ちゃう‥涙?ん?いいやあーあぁぁぁーアタシ溶けてる〜わああああああぁあー!誰か助けて‥もっとチヤホヤされたいー好かれたいモテたい‥ハアハアあー‥

うっ‥思い出したわ!アタシが水だったころ、冷凍庫に入れられて氷になった。ブルッ寒かったなあ‥。その寒さに耐えたおかげで、アタシ人気が出てきた。ガリガリガリって機械で削られファファっで器から溢れそうなくらいモリモリにしてもらった。美味しそうな、かき氷になったわ。それからは、超アイドル❣️

24時間睡魔に襲われながらも、どこでもかき氷!男女、子どもから老人まで、いちごの蜜とホワイトミルクをかけてもらってお洒落にお化粧したら皆んなはアタシアタシアタシってアタシの虜よ。忙しくって忙しくって忙しくって全国のかき氷屋さんを駆け巡った。 

なのに‥なのに‥やがて涼しくなって秋が来た‥毎日が地獄絵になっていった‥売れなくなったアイドル(急に大声で)アタシ誰より特別って思ってたっけ。なんの変哲も無い水たちに、お前ら可哀想!って!威張ってた!(悲しい声になり)‥驕り高ぶってた。今‥元の水に戻されてる‥捨てられかもしれない時に、やっと気づいた‥心の成長が出来ずにアタシの一生が終わることを‥

あっ!人間が来た

人間『なんだもう溶けてるよ!きたねなぁーもう食いたくねぇから捨てるか』

ありがとう!心配はしないで‥これから天に昇ってまた雨となって戻ってくるから。次は”水”だと言うことを忘れず今度こそ成長しますね。皆んな今までアタシを可愛がってくれてありがとうね!

バジャーン!

人間『寒いから、ホットケーキ作るか!粉に十分な”水”いれるっと。どれくらい”水”いれたらいいかな‥』

おしまい

はらだけんじ

 

※もう一度写真をジィーと眺めて見てください。かき氷のそんな声が聞こえてくるでしょう

【写真をご提供頂いたのは、私のTwitterフォロワーの介護ファミリー相談さん。に感謝]

鳩と 椅子と 光りと

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【写真ドラマ】

※この写真をジィーと眺めてからご覧ください

『鳩と 椅子と 光りと』

ある時、鳩が木の椅子の上へポッンとフンを落としてしまいました。

フンをかけられた椅子は激怒しました「鳩!よくも俺様に汚らしいフンを落としやがったな!これで人が座れなくなった!許さんぞ」

鳩は「わざとじゃないんだ。ごめんなさい‥」と椅子の前で怯えて丸くなり動けなくなってしまいました。

そして毎日、椅子に詫びました。しかし椅子はゆるすどころか益々怒っていきました。

フンは白くなってシミとなり、人間は座らなくなりました。

鳩も長いこと丸くなったままなので、ピクリとも動けなっていきました。

数日たってそろそろ命が細くなった時、鳩は声を振り絞るように言いました「椅子さん、私の命が無くなれば、その怒りは消えるでしょうか‥」そうして鳩がゆっくり目を閉じ息をしているか分からなくなった時‥

椅子の上のフンにパーっと光りが差し、どこからともなく優しい透明感溢れる声が響いてきました「鳩さん、もうすぐ雨が降りフンを洗い流してくれますよ。それから風が吹いて来て乾かしてくれて元に戻してくれます‥だからもうその場から離れて自分の人生を全うしなさい」

それを聞いて激怒していた椅子がポツリと言いました「鳩さんがフンをかけてくれたおかげで、自分の愚かな心に気づいた。自然の力を忘れていた‥今はもう感謝しかない」

鳩は力が湧いてきたのか、目を開けスゥーと羽ばたいて椅子の上をぐるぐる3周ほど回って光りの方に飛んでいきました。

※もう一度写真をジィーと眺めて見てください。そんな声が聞こえてくるでしょう。

はらだ けんじ

(写真提供は、Twitterフォロワーの月子さん)

消火器の人生

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[写真ドラマ]

※この写真をジィーと眺めて読んでください

『消火器の人生』

僕はコンビニの消火器
ここに来て7年になる
この場所は、前が大きな道路でトラックが多い。後ろは山や田畑ばかり。僕は生まれて誰にも必要とされてない、悲しい
何のための僕?
毎日毎日考える。辛すぎる
『ウゥーンウゥーン』ああー消防車🚒だ。何処か火事なんだろう!それでも誰も僕には声すら掛けてくれない‥
涙がこぼれそうに‥
わあっ!犬が来た!やめろ!おしっこかけるな!しっしつ!わあ!やられた!くそー犬まで馬鹿にしやがって! 
犬は安心した顔で行った‥
ふっと心にのぼってきた‥
今‥犬に"安心"を与えた。そうか!僕は使われなくていいんだ!何のために生きてるか分かったぞ!皆に"安心"を与えるために生きていたんだ!‥泣いた。僕は"安心"そのものだったのか。
僕の頬に涙が伝わってきて、しょっぱい味がした‥
いや涙ではない!だって僕は消火器だから。このしょっぱいのは、犬のオシッコの味かもしれない‥

 

はらだ けんじ

ピントしだい

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[写真眺めてblogの詩]

『ピントしだい』

ピントを合わせる!

物事もピントしだいでコロッと変わる!

金網か?電車か?

嬉しいことか?悲しいことか?

健康な心か?病の心か?

虫眼鏡はピントを合わせると物を🔥燃やす力がある!

最強のピント!
皆は、どこにピント合わせるのだろうか?

 

はらだ けんじ

(写真は、北九州市小倉北区)

#北九州市 #劇団パパ☆カンパニー #児童劇団リトルキャッツ #ヨガ

海のガードレール

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"写真ドラマ"

※この写真をジィーと眺めて読んでください。

『海のガードレール』

ある山のガードレールは道路の端をガードしています! このガードレールは、草や虫、ネズミやイタチ、ヘビまでも守っているのです。夜がやって何やら話しだしました。
隊長『そろそろ出発するぞ』
班長『おーい!皆の者、今から海に向かって行進だ!朝までに海に入らなければならない!いいか!』
部下ら『おー!』
ガードレールたちは一心同体で歩き出しました。 
ドデンドデンドデンドデン
まだまだ海は遥か彼方です。隊長が叫びました。『車だ横につけろ!動くな!』
先日サビたレールの代わりに新しく入った部下が言いました。『何で海へと?』
先輩『魚たちや珊瑚礁を守るためだ!海にはガードレールが無い!地球の命を守るためには海の安全が絶対なのだ』
新人部下は涙を流し『そんな素晴らしいことを‥私ガードレールに生まれて来て良かった‥足が砕けようが、暗いうちに絶対に海に行きます』
ドデンドデンドデンドデン
隊長が叫びました。『おーい見ろ!』部下らは口々に言いました。『海だ海だ、我々は海のガードレールになれる』そして海に入ろうとした時‥
遠くに光が見えました。太陽です!ガードレールたちは『わーつ!』と言って一瞬にして消え去りました‥
先程の山を見ると何も無かったように、あのガードレールたちが立っていました‥。

白い車が太陽の光りを浴びて通り過ぎていきました‥。 おしまい。

※もう一度、この写真をジィーと眺めて読んでください。ガードレールたちのそんな声が聞こえてくるでしょう。こう生きたいな!夢みるガードレールが意地らしくて好きだ❣️

はらだ けんじ

(福岡県北九州市)

木が鳴いている

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北九州市若松区若戸大橋の下の木で、蝉が命を響かせていた!感動したので、自己流一句

『木が鳴いている』

ジィーーンジィーーンジィーーン

声はすれど セミ見えぬ
セミの唄 木が鳴いている 

ジィーーンジィーーンジィーーン

※自然って全てつながってるんだと芯から感じました。 はらだ けんじ

北九州市若戸大橋下の木にて↑』

"さて、蝉の一生を解説していたのを見つけましたので、一部引用させて頂きました↓"

 

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セミの一生は、幼虫7年+成虫7日=7年7日程度
セミの幼虫の期間は、数年~7年くらい。長い場合は10年以上も幼虫のまま土の中で過ごすこともあると言われています。

しかし成虫になって地上で過ごす期間は、わずか1週間から数週間。環境が良くて長生きした場合でも、1か月ほどです。つまり、セミの一生は幼虫の期間が7年ほど、成虫はわずか7日間で、合計7年7日ほどということになります。

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(引用はここまでです)

蝉は鳴く期間が短い!人も一緒で、子ども時代はとんでもなく長いが‥大人になったら時間の伸び縮で、めっちゃ短い気がする! 

人間も大人になったら精一杯鳴いた方が良いのかもしれない!いや鳴いた方が悔いが残らない

以上です(^^)

ありがとうございました。