「間に合わない‼️」
夢か現か(ゆめかうつつか)
(↑私がショーをしてた頃。この中にいます)
コンクリートと鉄で出来た舞台。私は今からレビューショーに出演する為、暗い舞台袖でドキドキしながら出番を待っていた
開演の音楽がコンクリートの会場に鳴り響き、お客様の拍手が鳴り響く。「あれ?始まる前に拍手👏があるなんて珍しいなぁ」と拍手を不思議に思い、その緊張からか額から汗が出てきた。私の出番は後半だから、まだ時間があるので前半を観て集中しようとしていたら‥
衣装担当のクラキさんが血相か変えて慌ててきて機関銃のように何かを言った。何言っているかわからないくらい早口だ。イヤ緊張していて聞いてなかったかもしれない。2回言って貰ってやっと恐ろしい事態になってる事を把握した
エンディングはダンスで締めるのだが、その衣装が私のだけ無いとの事。「あっ!緊張のあまり衣装持ってくるの忘れてた💦」衣装のクラキさんが「うそ〜もう早く取ってきて!」と言った
「もう始まっているし、衣装の倉庫は走っても片道20分もかかるし間に合わないかも」と泣きそうな顔にで言うと、クラキさんからポーンと肩を強く押された勢いで思わず走り出していた
街の中は、帰宅ラッシュで人が沢山行き来してた
「走っても間に合わないよ、よし!駐車場に戻って車で行こう!」
私は車に乗って🚗猛スピードで行こうとしたが、大渋滞で動かない。涙で車のランプや街光がぼやけてレインボーカラーだけが写る
突然!『ハラダさん』と叫ぶ声が、よく見ると一緒に出演してるリキちゃんがいた‥
『何で?リキちゃんも直ぐ出演するのに?何でここに?』頭は???だらけだ
リキちゃんが車越しに言った
『僕も衣装忘れたので、取りに行ったら、原田さんのがあったので一緒に持って来ました。もう大丈夫です!さあ舞台に出ましょう❗️』
絶体に 間に合わない❗️と思っていたのが、間に合った❣️思わず手を合わせている自分がいた。ちょっと人生はいいもんだと思った‥
※最後のリキちゃん登場は映画みたいだったなぁ〜人生最後まで何が起きるか分からない!希望を常に持ちたい🍀最後まで読んでくださって幸福🕊です。感謝いたします